2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

森山大道『新宿+』(月曜社、2006)の製本

森山大道の『新宿+』の製本は貧弱すぎる。粗悪と言つていい。通販で買つたら見るからにさうなので、あまり手に取らないやうにしてゐた。「+」は文庫版であり、元の本『新宿』を持ってゐるから見なければ見ずに済むのである。もちろん、写真が増やしてある…

尾仲浩二『フランスの犬』(蒼穹舎、2008)

尾仲の九册目になる写真集。今までとはかなり印象の違ふ本だ。1992年のフランス滞在時の写真ださうだが、安宿のなかで撮られた狭苦しい眺めが中心で、風景までも暗く、目の前を何かで塞がれた感じ。尾仲氏ならではの、静かななかに心躍る感じはない。黒い布…

『Studio Voice 写真集の現在 2008』

毎度お馴染みの特集。イギリスの写真家で、スティーヴン・ギル(Stephan Gill)が最初に出てくるが、この人は知らなかつた。まあ世の中知らない人だらけなんだが。で、彼の作品の紹介とともに、書棚を拝見といふページがあつて十册が紹介されてゐる。知らな…